医者が教える食事術は、血糖がカラダに与える影響について学べる体調を整えるための本です。
筋トレは健康状態からプラスに持っていき、ボディメイクや競技成績を上げるのが主な目的ですが
この本では食事のマイナスをゼロに戻すために知識が書かれています。
筋トレのための食事が攻めなら、医者が教える食事術は守りのための食事法なのです。
食後はすぐに眠たくなってしまう方や、コーヒーや甘い飲み物が大好きな方には1度ぜひ読んでみてください。
もしかしたら、日常で感じている倦怠感は血糖が原因かもしれません。
医者が教える食事術の書籍情報
著者 |
著者:牧田善二 先生 糖尿病専門の開業医。AGE牧田クリニックを銀座に開業し、延べ20万人を診られているそうです。 |
初版 | 2017/9/21 |
販売価格 | kindle版1312円 単行本1620円 |
出版社 | ダイヤモンド社 |
ページ数 | 245ページ |
目次
- 序章 人体にメカニズムにそった最強の食事 「血糖値のコントロールが最大のカギである」
- 1章 医学的に正しい食べ方20 「ダマサれる前に知っておきたい食事の新常識」
- 2章 病気を遠ざけ活力を取り戻す!痩せる食事術 「糖質制限で心身を整える技術」
- 3章 24時間のパフォーマンスを最大化する食事術 「朝・昼・晩の食事で本来のパワーを高める技術」
- 4章 見た目・気力・体力を衰えさせない!老けない食事術 「若さとしなやかさを取り戻す食べ方」
- 5章 本来の免疫機能を回復させる!病気にならない食事術 「現代人ががんを遠ざけるための食べ方」
- 6章 100歳まで生きる人に共通する10のルール 「世界の統計データが教える長生きの秘訣」
医者が教える食事術の概要
筋トレをする上で食事の勉強はとても重要です。
しかし筋トレの専門家からだけではバランスが悪い。
カラダの専門家はトレーナーだけでなく、お医者さんからの意見を知っておくべきでしょう。
とくに食事を語るのに2017年に発売されてベストセラーになった本書を避けて通るのは、
どうにも違和感があると思い筆をとりました。
しかし本書は紹介するかどうか、迷いました。
どうにも偏った意見が多く感じたからです。
たとえば筋トレ好きの僕にはココが引っかかりました。→は僕の意見です。
- 白ワインは血糖値を下げる!→アルコールは筋肉の分解効果あり。ボディメイク的には微妙
- 脂肪の摂取では太らない。カロリー神話は嘘→カロリーは目安にはなるし、脂肪も取りすぎればアウト
- プロテインは腎臓を壊す→すでに腎臓が悪い方は悪化させるが、健常者は問題ないエビデンスあり。
総じて運動に対するマイナス意見で、血糖値さえ上がらなければすべて丸くいくという考え方に正直納得がいきません。
巻末に引用文献の記載もなく、お医者さんをしている方の個人的な意見と言われても仕方がない部分あると思っています。
また糖質は体温を上げて免疫機能を高めるいい面も多く、180度反対意見の教授もいらっしゃいます。
すいません、悪口ばかり書いてしました笑
とはいえ著者の牧田先生は糖尿病の専門医で、血糖コントールのプロです。
血糖の取扱いは筋トレにも活かせるうえ、健康を守るために重要な知識なのです。
血糖値の急上昇は糖尿病を招く!対策は食事と筋トレ
糖質は脳や赤血球を働かせるために欠かせない栄養素です。
しかし過去の人類は狩猟採集生活だったため、あまり糖質を手に入れることができませんでした。
次第に農耕がはじまって穀物から多くの糖質をとることができ、現代では精製された砂糖を簡単に食べれるようになりました。
筆者は悪例として以下のような食品をあげています。
- 甘い缶コーヒー
- ジュース系の清涼飲料水
- 菓子パン
こういった砂糖を多量に含んだ食品は、人類の過去の歴史になかったものです。
僕たちのカラダは石器時代となんら変わっていないため、精製された糖質を大量に摂ると壊れてします。
それが糖尿病です。
もし上の3点のような食品を日常的に食べているようなら注意が必要です。
詳しくは本書を見て欲しいのですが、糖尿病予備群の可能性があります。
高血糖状態を作ってしまう食品はできるだけ避け、
アルコールやタバコと同じ嗜好品としてできるだけ量を減らしてしまいましょう。
いくら筋トレをしても、カラダに悪い習慣を持っていれば理想の体型になるのは難しいのです。
まとめ
医者が教える食事術はトレーニー目線から見ると、首を捻ってしまう内容もあります。
筋トレ初心者というよりは、お腹の大きさが気になりはじめた
30代から40代男性向けのダイエット本と言えるでしょう。
ただ血糖値がカラダに与える影響を知る意味では、いい本です。
基本的な内容を他の筋トレ本で学んでから、バランスをとるために手に取るといいでしょう。