筋肉をつくる食事・栄養パーフェクト事典はその名の通り、事典として使える網羅性の高い栄養学の本です。
筋肉を大きくするには栄養の知識は必要ですが、どうしても糖質やタンパク質の代謝過程の話がでてきたり、初心者にはとっつきにくい内容が多くなってしまいます。
しかしこの本では右半分のページはまるまるイラストを使われていて、難しい内容を簡単に図でまとめているので、中級者以上の筋トレ好きの方は重宝する内容になっています。
栄養学を基礎から教えてくれるので知っている内容も多いでしょうが、中級者以上も意外と見落としがちな内容も少なくありません。
理論的な背景が好きでない方で結論を先に教えてくれ!ってタイプの方には向かない内容かもしれまんが、
栄養学を体系的に学びたい中級者や理論から詳しくしっておきたい初心者にオススメの本です
筋肉をつくる食事・栄養パーフェクト事典の書籍情報
著者1 |
岡田隆(日本体育大学体育学部准教授) 理学療法士+アスレチックトレーナー+東大博士課程+ボディビルダー+全日本柔道日本代表男子チーム体力強化部長という文武両道の御仁。 |
著者2 | 竹並恵里(管理栄養士、健康運動指導士)
プロテインブランド SAVASの研究開発やオリンピック選手の栄養サポートの経歴のある美魔女です。 |
初版 | 2018/3/6 今回の本は第5版2018/11/1を参考にしています。 |
販売価格 | 1600円+税金 |
出版社 | ナツメ社 |
ページ数 | 206ページ |
目次
- 序章 筋肉の成分と筋肥大のしくみ p7
- 1章 食事と3大栄養素 p27
- 2章 タンパク質の摂り方 p47
- 3章 PFCバランス p69
- 4章 筋肥大に有効な栄養素 p93
- 5章 プロテインとサプリメント p115
- 6章 筋肥大のテクニック(食生活編) p137
- 7章 筋肥大のテクニック(日常生活編)p153
- 8章 高タンパクの食品&レシピ p167
筋肉をつくる食事・栄養パーフェクト事典の概要
本を通して左ページが文字での詳し解説、右ページが図解となっています。
イラストが優秀でイメージしやすくなっていて、右ページをパラパラ眺めているだけでも内容が頭に入ってくる仕様になのです。すばらしい!
基礎的な筋肉の仕組みから1章では糖質・タンパク質・脂質の3代栄養素を解説して、筋肥大に重要なタンパク質について詳しくみていって、
だったら筋肥大を最適化するにはどうしたらいいのか?をもう一度3代栄養素を絡めて詳しく見ていく流れ。
美味しいとこだけを知りたい読者には煩雑だけど、食事の大切をキチンと説明するにはこの順番を守って説明する必要があるのでしょう。
後半はシルトリンやアルギニンなど非必須アミノ酸系の補助的な栄養素が
筋肉に与える効果やサプリメントについてわかりやすく解説されている。
体脂肪を抑制する栄養素は、知らないものばかりで「へー!」と関心しっぱなしでした。
サプリメントの紹介では日本製で買えるものをご紹介。
もちろん竹並先生が開発に関わっていたSAVASもありますよ!
正直なところコスパのことを考えると、海外製プロテインが僕はオススメです。
値段が半額ですみますからね。
巻末にコンビニで買える高蛋白食品がまとめられいますが
これは便利でありがたい。
セブンイレブン、ファミリーマート、ローソンの3大コンビニを網羅されています!
岡田・竹並先生の考え方と印象
アカデミックな背景がある著者2人だけあって、食事・栄養本のキチンとした教科書を作ろうとされています。
研究者と現場どちらでも功績を残されている岡田先生の言葉も重いです。
巻末の竹並先生のコメントにこの本への思いが綴られています。
「個人の経験論や、筋肉づくりだけに焦点を当てた栄養戦略の紹介で終わるものが多く見られます。
本書と類書の大きな違いは、栄養学の基礎に関する情報を充実させたうえで筋肉づくりの栄養戦略を紹介し、食事の大切さの理解を深めたうえでサプリメントや市販食品の活用法を紹介している点です。」
それでも内容はできるだけ理解しやすく咀嚼されており、多様なイラストとあわせて作られているので、とっつきにくい栄養学もこれなら勉強できるでしょう。
まとめ
筋肉をつくる食事・栄養パーフェクト事典はアカデミックな背景をもつ著者2人が作り上げた一般向けの栄養学の本です。
イラストが豊富で右側ページをパラパラめくっているだけでも、
内容が頭に入ってくるので体系的に説明されている栄養学に興味があるけど、専門書には手がでない層に刺さる内容になっています。
筋トレの食事と栄養に関して体系的に科学的な根拠に基づいて書かれていながら、わかりやすい本は珍しいので間違いない教科書をお探しの方にはオススメします。