タンパク質とアミノ酸 前編は、タンパク質の成り立ちからホエイプロテインの飲み方までをまとめた上級者向けの栄養本です。
基礎からの説明やタンパク質摂取のタイミングや量について書かれた内容ですが、専門用語 がドンドンでてくるため類書にはない深い世界観となっています。
タンパク質について一家言を持ちたい筋トレマニアには打って付けの本でしょう。
筋トレ本を読みなれた人でもわからない用語が沢山でくるので、ググりながら読んでいくことになります。
ありがたいことに、KindleUnlimited対象作品なので30日間は無料で読むことができます。
炭水化物のすべての書籍情報
著者 |
山本義徳 トレーニング指導者、ボディビルダー、サプリメントでは日本一詳しいと呼び声の高いパーソナルトレーナー。愛称は筋肉博士。 個人的に山本先生の本のおかげで筋肉が明らかに大きくなってきています。 |
初版 | Kindle版のみなので記載なし |
販売価格 | 650円 KindleUnlimited対象作品 |
出版社 | Kindleのみ |
ページ数 | 108 ページ |
目次
- 1章 タンパク質とはなにか
- 2章 タンパク質の合成
- 3章 タンパク質の分解
- 4章 プロテインについて
- 5章 酵素とコラーゲンの真実
タンパク質とアミノ酸 前編: 山本義徳 業績集2の概要
一章ではタンパク質を元素レベルから解説しながら、役割や代謝過程を追っていきます。
筋肉の材料なのはトレーニーとしては知っていますが、意外にも消化酵素やホルモンの材料にも使われており、驚かされました。
2章のタンパク質の合成では筋肥大にとって超重要なmTORについて解説されており、筋トレの効果を最大化させたい方には必見の内容になっています。
3章は分解方向からタンパク質について、4章はプロテインとの付き合い方を生成過程から考えて、ホエイや大豆などの各種製品のメリットとデメリットを比較が主な内容です。
5章では関節に多く存在して怪我で泣かされやすいいコラーゲンについてです。経口摂取で本当に効果があるのか?書かれており参考になりました。
次は本書のなかで気になった2点についてみていきましょう。
筋肉の合成経路は書き出して整理しながら読み進めよう
筋トレの刺激からタンパク質が合成さるまでは文章だけで理解するのは困難です。
合成経路の図が添付されてはいるのですが、英語表記だしどうにも頭に入ってこない人は多いでしょう。
僕もその1人です。
小難しい話しは脇に置いてから結論だけを実践してもいいのですが、
せっかく山本先生が類書にないほど深いところまで説明してくださっているので、ノートに書き出しながら読むのがオススメです。
筋トレの刺激がDNAに刺激を与えて、合成を開始してペプチドが立体構造を作るのがイメージしやすくなります。
たとえば身体に疲労感が残っていてphが酸性に傾いていると、
4次構造に変化する過程が障害されてしまう!とかも図に書き込むと、
ここが阻害されているのか〜と納得感がでてくるのでオススメです。
ホエイプロテインには免疫機能を上げ、美白効果まである
前から思ってたんですが、筋トレを本格的にはじめたから風邪を引く頻度がすごく減りました。
漠然と身体が強くなったなーと感じていましたが、本書で謎が溶けました。
どうやらホエイプロテインの免疫向上効果が関しているようなのです。
WPCプロテインのように精製が少ないものが特に多いのですが、
システインをはじめにラクトフェリンや免疫グロブリンといった免疫向上に効果がある物質が多数含まれているのです。
さらにシステインには美白効果まであるそうで、ボディメイクで身体を鍛えていて美容に感度が高い男性には嬉しい効果が多いそうです。
健康な腎臓なら少々の摂取量では問題にもならないようですし、ホエイプロテインを日常的に飲むメリットは大きいのです。
まとめ
タンパク質とアミノ酸 前編は上級者が知識のアップデートのための本です。初心者がこれから読みはじめると、心が折れるので注意しましょう。
内容はタンパク質を元素レベルから説明してくれ、代謝過程をみながらここに理由があるから効果がある、抜け目のないロジックで説明してくれます。
とくに4章のプロテインのタイミングや摂取量は壁を感じいるトレーニーにはぜひ読んで欲しい内容です。
いまならKindleUnlimitedで読むことができるので、興味がある方は覗いてみてもいいでしょう。