アスリートのための最新栄養学(上)は上級者向けの、3大栄養素をマスターすることができる栄養本です。
一般書とはいえ、もはや内容は教科書レベルで、栄養学の基礎的な内容を知ってからチャレンジすることをオススメします。
とはいえ、これさえ抑えとけば間違いない名著です。
アスリートのための最新栄養学(上)は以前に出版された4冊のKindle本を加筆修正した内容となっています。
- 炭水化物のすべて: 山本義徳 業績集1
- タンパク質とアミノ酸 前編: 山本義徳業績集2
- タンパク質とアミノ酸 後編: 山本義徳業績集 3
- 脂肪酸とケトン体 ~糖質制限ダイエットの科学: 山本義徳 業績集 4
これをペーパーバックといって、発注したら紙で印刷してお届けしてくれれサービスですね。
複雑な内容で繰り返し読みたくなるので、僕は紙がおすすめです。
それでも4000円近くするのでお得に読みたい方は、山本義徳業績の1−4をKindle Unlimitedで読むのがオススメです。
それなら初月無料だし、次の月からも月額980円で読み放題です。
アスリートのための最新栄養学(上)の書籍情報
著者 |
山本義徳 トレーニング指導者、ボディビルダー、サプリメントでは日本一詳しいと呼び声の高いパーソナルトレーナー。愛称は筋肉博士。 個人的に山本先生の本のおかげで筋肉が明らかに大きくなってきています。 |
初版 | 2018/7/6 |
販売価格 | 3888円 |
出版社 | NextPublishing Authors Press |
ページ数 | 162ページ |
目次
- 1章 炭水化物
- 2章 タンパク質とアミノ酸
- 3章 脂肪酸とケトン体
アスリートのための最新栄養学(上)の概要
アスリートのための最新栄養学(上)は、4冊の本をまとめた内容ですので、各章で使われている書籍を紹介すことで概要とさせていただきます。
炭水化物のすべて: 山本義徳 業績集1
炭水化物はなにかと悪者にされがちですが、身体にとって必要不可欠な存在です。
脳はケトン体でも動きますが、赤血球は糖質でしかエネルギー補給できませんので最低限は必要なのです。
歴史を見ても1万数千年前に農耕で炭水化物を手に入れてから、人類は爆発的に増え始めました。
トレーニーとっては筋肥大を効率よく目指すのに、利用しない手はない栄養素でもあります。
それだけ人類が必要としていた食品なのです。
たしかにインスリンが分泌されれば眠くもなりますし、とりすぎれば脂肪に変換されてしまいます。
また「美味しい物は糖と脂肪で出来ている」と、特保かなにかのCMで言っていましたが
炭水化物を抜きに食事の満足度を高く保つのは難しく、どこかで折り合いをつけなければなりません。
その折り合いの付け方を炭水化物すべてではしっかり書かれています。
特にワークアウトドリンクに粉飴を入れる点など参考になると思います。
タンパク質とアミノ酸 前編: 山本義徳業績集2
ワークアウトはタンパク質を合成して、筋肉をつくる司令を出すために頑張っています。
重たい重量をしっかり上げて、タンパク質を補充しとけば筋は発達するのですが、
これにはとても複雑なメカニズムが働いているのです。
原理なんてどうでもいいや!って気持ちはわかるのですが、細かいことを知っておくことも大事なのです。
「神は細部に宿る」です。
たとえばですね、疲労しているときにトレーニングしても効果って出にくいじゃないですか。
これはミクロのレベルでみても証明されているようで、タンパク質が横糸と縦糸を紡いで布を作るように
立体化しているときに、疲労して身体が酸性に傾いているとエラーが起きるそうです。
ほかにも重金属があったり、アルコールの過多で合成は阻害されます。
こういうことを知ると、深酒もしにくくなるし夜もしっかり寝るきになりませんか?
タンパク質の章の前半には、こういった基礎的な内容が書かれています。
タンパク質とアミノ酸 後編: 山本義徳業績集 3
筋肉といったら、タンパク質がないとはじまりませんよね。
いくら良質なトレーニングをしても、ゴールデンタイムにプロテインを飲まないなら効果は半減でしょう。
優秀な大工さんを雇ったのに、材料の木材が足りません!では、本末転倒なのです。
でも、補充するタンパク質って種類が多いですよね?
- BCAA
- EAA
- ホエイプロテイン
- ソイプロテイン
- グルタミン etc
人体で使われるアミノ酸は20種類あり、必須と非必須に分かれています。
グルタミンのように疲労時だけ、大量に必要な物もあり、体系的に整理された情報が欲しくありませんか?
タンパク質とアミノ酸では、20種類のアミノ酸すべてを解説しながら
サプリを飲む適切なタイミングまで書かれています。僕はタンパク質の章を読んでから風邪を引かなくなり、免疫力向上を体感できています。
脂肪酸とケトン体 ~糖質制限ダイエットの科学: 山本義徳 業績集 4
これまた嫌われがちな脂肪ですが、やっぱり必要です。
身体は水分が80%を占めてると説明されますが、この水分の多くは細胞の中に入っています。
これが仕切りなしに混在してしまうと、生きていくことができません。
水と油は混ざらないですから、この仕切に使われるのが脂肪なのです。
つまり数兆個ある細胞の細胞壁は脂肪でできているのです。ちなみに脳も脂肪の塊です。
あとは男らしさを象徴するホルモン「テストステロン」も脂肪からできており、カットしすぎると覇気がなくなる原因の1つとなっています。
脂肪の章で見逃せないのが、副題にもなっているケトン体です。
失敗しがちなローカーボダイエットについて、山本先生が解説している必見の章になっています。
お金かかりそうなで僕はまだ試したことないですが、MCTオイルいつか挑戦してみたいです。
【書評】脂肪酸とケトン体 ~糖質制限ダイエットの科学: 山本義徳 業績集 4
まとめ
アスリートのための栄養学(上)は、3代栄養素の代謝からトレーニングへの応用まで、幅広く暑かった教科書的な本です。
山本先生の主観が良い意味で記載されているので、面白く読むことができます。
ただし栄養学の本としてレベルがかなり高いので、これ1冊完全にマスターすることができれば、3大栄養素についてはもう大丈夫でしょう。
僕は普段はリハビリのお仕事をしていて、生理学を背景に少しは勉強していたのですが、知らない単語が沢山でてきて面食らいました。
面白いけど、難易度がかなり高い本なのでノートをとりながら整理して見てみることをオススメします。
ちなみに2678円と高めの値段となっていますが、その価値はあります。紙の本のほうが繰り返し読みやすいですしね。
お得に読みたかったらKindle Unlimitedで、山本義徳業績集の1,2,3,4,を読み放題で読むことをオススメします。
ほとんど同じ内容です。初月は無料ですし、その次からも月額980円で読み放題なので、すぐに回収できるでしょう。
筋トレの栄養学を基礎から応用まで学べるオススメ本5選!
こちらのリンクは筋トレの栄養学本をまとめて紹介している記事です。
栄養学の基礎から上級者向けの本まで厳選していますので、よかったら参考にしてみてください。